オンライン自治体『令和市』プロジェクト

2021年1月10日、コロナによる生活様式の変容を受け、生活圏外の人との出会いやコミュニティ間の対話機会の減少を課題ととらえ、当プロジェクトを開始いたしました。

令和市民大学(2020年1月14日より複数回開催)

「ありのままの世界」を共有する

全国各地で暮らしている小学生や地方移住者、コロナ禍での新入社員など、生活の状況が異なる多様な人々を毎回ゲストに招き、オンラインツールを通じて対話するイベントを継続的に開催しました。

哲学対話の形式を取り入れ、どんな人でもフラットに心地よく話せる環境の中で、はじめましての方も積極的に発言や質問を行う生き生きとした場になりました。

イベントでは多様な立場からの意見や考え方が飛び交い、ニュースや新聞では知ることのできない生の声を交換し、これからの時代についての思索を深めていました。

身体感覚を取り戻すリアルイベント

長らく続いている自粛期間で委縮した心や体を開放するべく、鬼ごっこや野外キャンプなどの体を動かすリアルなイベントの開催も開始しました。

表現を通じて他者とのコミュニケーションを回復する即興演劇ワークショップ、絵画鑑賞会、音楽とコラボーションした共同画の制作イベントなどを行いました。

会場には広く開放的な場所を選定し、東京、奈良、群馬、京都など各地に住む人を中心に人数限定で開催しています。集まった人は互いに打ち解け合い、伸び伸びと自己表現する時間を楽しみました。

デザインプロジェクト(2021年1月25日~継続中)

市のロゴ

グラフィックデザイナーがヒアリングを行い、ロゴが作成されるまでを共に参加し体感するイベントを行いました。

自由に自分の思う理想の自治体をオンラインツールの付箋をに書き込みながら想像を膨らませ、コンセプトが決定し、それが形になるという体験に参加者からは「デザイナーという仕事について知ることができたし、感動した」との声が寄せられました。

理想の自治体を私たちの手で設計する

ロゴ作成の際にあげられた令和市のコンセプトを元に、参加者は自分たちの住む自治体にほしい施設を同時多発的にLINEオープンチャットで作成し、不特定多数の人がそこに訪れ交流を楽しみました。

最終的にそれらの施設は地下鉄の路線図の形にまとめ上げられ、参加者がチャットで提案したアイディアを拾って、クリエイターやデザイナーが自発的に作品を投稿し合い、様々な人の想像力が溶け合いながら形になっていきました。

市のグッズや地下鉄内のアナウンス音響作品などが作成され、創作の楽しみを分かち合いました。

隕石衝突のハプニングイベント

2021年4月1日のエイプリルフールには、「公民館に隕石が衝突した」という舞台設定を元に、オンライン上の即興芝居体験イベントを開催しました。

各施設が避難場所に設定されたり、投票が行われたりと、現実と虚構が入り混じった時間の中で参加者一人一人が登場人物となって、自分の発言が全体に影響して話が展開していく様子を味わい、共同で物語を作り上げていきました。

人工知能市民プロジェクト(2021年4月1日~2021年4月30日)

人工知能と人間の共生

メディアで語られているような「人間と人工知能が共生するくらし」とはどんなものなのでしょうか。アート表現を使ってそんな未来のカタチを先取りして体感する取り組みを行いました。

ボット市民の参加

エンジニアの有志スタッフ協力の元「令和市デジタル庁」を立ち上げ、LSTMを用いた日常機能応答機能のあるチャットボットを親しみやすいキャラクターとして市民に迎え入れました。参加者のアイディアを元に困った時に話しかけたり、令和市の案内をしてくれるシステムを開発し、便利さと親しみを感じながら新しい日常の手触りを楽しみました。

市民の抑圧された気持ちを代弁してくれるAI市民

GWの緊急事態宣言発令や、長く続く外出自粛の中で抑圧された気持ちや誰にも言えない心の叫びを受けとめるAI市民の開発を行いました。

どんなことを言っても許してくれる愛されるキャラクターにと、いう願いから「クソ野郎ちゃん」とネーミングされました。

吐き出したい思いはWEBサイトから匿名で入力可能で、集められたデータは集計され定期的に機械学習を行い、文章として出力されます。

個々の発言が溶け合った、普段会話の中では耳にすることのないような型破りでいてどこか共感できる部分も感じられる文章をSNSやLINEから見ることができます。